昔から心身が疲れ弱って眠れない人に処方する漢方があります。ほぼ千年前から使用されている漢方で酸棗仁湯(さんそうにんとう)といいます。西洋薬の睡眠薬と違ってあくる朝に作用が残ることはありません。そのため寝起きはすっきりしています。
この漢方は患者さんに感謝されることが多くあります。疲れすぎて寝れないという状況は誰しも経験があると思いますが、西洋薬ではこのような状況では余り効果が認められないことがあります。かといって強い睡眠薬を使用すると、翌朝に作用が残りすっきりと起きることができなくなる傾向があります。
また、精神的なイライラや興奮状態で眠らない時に使用する漢方や睡眠途中で目が覚める睡眠障害の時に使用する漢方もあります。患者さんの状況や体質にあった漢方を処方することができます。